春分の日の決め方は?墓参りをしたり牡丹餅を食べる意味や由来は?
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年に2回の お彼岸には 、
家族そろって ご先祖さまのお墓参り 、
というご家族も多いと思います。
「 春彼岸 」は「 春分の日 」を中日として、
その前後の7日間のことをいいます。
この「春分の日」が、
その 年によって日付が変わっている のをご存知でしたか?
また、春のお墓参りのときに「 牡丹餅 」をお墓にお供えし、
家に帰ると家族や親戚で、
一緒に 牡丹餅を食べるのはどうして なんでしょう?
今日はその「ふしぎ」について、
ちょっと調べてみることにしました。
<春分の日は決まっていない?>
春分の日は 国民の祝日 のひとつです。
通常は 3月20日か3月21日のどちらかの日 になります。
この 「定まらない祝日」って不思議 ですよね?
じつは、毎年の「春分の日」は、
国立天文台が作成している『歴象年表』に基づいて決定されている からなのです。
決定された日は、
その 前年の2月第一平日付けの 官報に掲載 されることで、
初めて正式決定となります。
つまり、法律的には「 その先将来の春分の日は確定していない 」
ということなのです。
<定まらない不思議のわけは?>
これは 天文学が深く関係 しています。
春分の日とは、
太陽が春分点(天の赤道と黄道が交差する点)を通過した瞬間を含む日のこと で、
太陽は1年かけて同じ点に戻ってきます。
通常私たちは「 1年は365日 」と言っていますが、
実際には・・・1年=365.242194日 で、
この端数の「 0.242194(約5時間49分)の遅れ 」が出てきます。
これが 4年続くと約一日24時間の ズレ がでる ことになり、
そこで現在のカレンダーでは、
4年に一度の「 閏年 」(うるうどし)として、
この「 1日のズレをリセット 」することになるのです。
国民の祝日が、
こうした天文学的計算の元、
毎年算出されていたとは、
本当にオモシロい ですよね~!
では次に、
お彼岸のお墓参りや、
お供えの「牡丹餅」について、
ちょっと調べてみましょう。
<彼岸のお墓参り>
「彼岸」とは「彼の岸」(かのきし)と書く通り、
「向こう側」=「極楽浄土」 という、
仏教の考えから発生しています。
また仏教では、
極楽浄土は西の彼方にある と考えられています。
春分の日や秋分の日は太陽が真西に沈むため、
「極楽浄土」の方角がハッキリとわかる ことから、
この日に極楽浄土にいる先祖たちの供養が行われるようになりました。
<お墓参りと牡丹餅>
日本では昔から「 小豆には邪気を払う効果がある 」
と信じられていました。
また「 赤色 」には、
災難から身を守り、
魔除け効果がある とも言われ、
小豆で作る牡丹餅は、
先祖を供養するお墓参りには、
もってこいのお供えのひとつ になりました。
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こうして、お墓参りの際には、
先祖に 牡丹餅を備えて彼らを偲び慰め 、
自分たちは牡丹餅をいただくことで、
苦しみに満ちたこの世で、
さらに 功徳を積み仏道修行に励む 、
という意味がこめられているのです。
<先祖を供養し現世に励む>
こうして「不思議」を調べていくと、
日本古来の習慣の「 起こり 」 が見えてきます。
そして ひとつひとつのことに 意味 がある ことがわかりますね。
春分の日が天文学的数字から換算されることに対し、
先祖を敬うことが、
その太陽の向きに関係していたり、
また「小豆の邪気払い」という、
何とも信心深い言い伝えにつながったりと、
理系と文系が複雑に絡み合って 、
現在の慣習につながっている ことがわかります。
昔からのこうした習慣が、
今は少しずつすたれてきつつあります。
こうして古来から伝わる文化には、
それぞれ意味があることがわかると、
細くても長く 将来へ つなげていきたい という思いがわいてきます。
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