冬至にカボチャを食べる意味や由来は?地域によって異なるレシピも紹介
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今年(2015年)の 冬至は12月22日 です。
私は昔から、
毎年「冬至」の夕食が楽しみでした。
それは、母が作ってくれる「 甘いカボチャの煮つけ 」が、
冬至の夜の決まったメニュー だったからです。
でも どうして毎年冬至の日 に、
カボチャの煮つけを食べたのか 、
ちょっと気になったので、
調べてみることにしました。
<冬至にカボチャを食べる意味があった?!>
冬至にカボチャを食べるという習慣は、
実は 江戸時代頃からはじまった と言われています。
我が家だけじゃなかったんですね・・・(苦笑)
それにはいくつか理由があるようです。
食材としてのカボチャ
★ 栄養素を多く含む 緑黄色野菜 で、β―カロチン(ビタミンA)・ビタミンB1・B2・ビタミンC・鉄などをバランスよく含んでいる。
★ 風邪の予防・冷え性・体力回復・貧血・高血圧予防・老化予防などの薬効が挙げらえる。
★ 夏野菜だが、保存が効く食材なので、野菜不足の冬場の食材に適していた。
つまり、これだけ 栄養価が高いカボチャ を冬の最中に食べて、
寒さの厳しい冬を元気に乗り切ろう!
という先人たちの知恵だったのでしょう。
風習からみるカボチャ
夏の間、燦々と太陽の陽を浴びて育ったカボチャを、
何とか 寒く厳しい冬の間の「力」となる ように、
「 夏のエネルギー 」として取り入れようとしていたようです。
★ カボチャを輪切りにするとその形状が 太陽に似ている
⇒ 冬の寒い時期に太陽と見立てた
★ カボチャの中身は「 黄色 」
⇒ 「邪気を払う色」⇒ 「その力を借りて冬を乗り切る」
「ん」のつく食べ物?!
「一陽来復 」の意味
「いろはにほへと・・・」の最後は 「ん」で終わります ね。
そして 冬至は日照時間が一番短い日 。
翌日からまた太陽が上がる時間が少しずつ増えていくのです。
つまり 最後まで行ったらまた最初から再スタート 、
という意味が込められているのです。
ここから、一年の締めくくりにある冬至には、
「ん」のつく食べ物を食べる ようになったと言われています。
そして、もうひとつ「ん」の由来がありました。
「運盛り」
「ん」がつく食べ物を食べると、
文字通り 「運がつく」というゲン担ぎ です。
カボチャは漢字で書くと「 南瓜 」=「な ん き ん 」
ということで 「ん」が2つもつく のです♪
・南瓜(なんきん)
・蓮根(れんこん)
・銀杏(ぎんなん)
・人参(にんじん)
・金柑(きんかん)
・寒天(かんてん)
・うどん
7種の食材を「 冬至の七種 」と呼び、
「 運を上げてくれる 」として、
冬至の前後でこのまれて食されています。
その他にも考えてみると・・・
・大根(だいこん)
・みかん
・こんぶ
・・・などもいけそうですね!
<地域でレシピが違う?!>
我が家では(関東) カボチャを甘く煮つけたものが定番 でしたが、
地域によってその調理法が違う ようです。
例えば 北海道 や 山形県 では、カボチャと小豆を一緒に煮る「いとこ煮」。
また カボチャとこんにゃくを食べる地域もある そうです。
冬至には、カボチャの他にも、
砂糖をたくさんかけた梅干しを食べるところ( 福島県 )、
塩辛いお饅頭を食べるところ( 埼玉県 )、
お雑煮の中に塩いくらを入れるところ( 宮城県 )など、
様々なレシピがあるようです。
また、 中国 では「 餃子 」や「ワンタン」を食べ、
お隣り 韓国 では「あずき粥」を食べるそうです。
<レシピは違えど気持ちは同じ!>
同じ日本国内でも、その調理法はいろいろあるようですね。
中国や韓国でも、それぞれの国でそれぞれの食べ方をしているようです。
地域やお国柄が違っても 、
寒い冬を越すため に、昔の人たちはいろいろと工夫をしてきたようです。
その頃は、β―カロチンだ、ビタミンB1だなどの知識はなかったはず。
それでも風邪の予防や体力回復の方法など、
生活の中から叡智(えいち)を養い 、
そして 知恵を深めていった のですね。
現代社会では、ついつい薬に頼りがちですが、
私たちも 先人から受け継いだ知恵 をしっかり活かして、
自然の恵みを受けた食材 から、
十分な英気と栄養を摂って元気に冬を越したい ですね♪
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